タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 --ヨーロッパから来た楽しいコミック《宿輪純一のシネマ経済学》


 ギリシャも南欧といっていいであろうが、ポルトガル、スペイン、イタリア、そして徐々にフランスなど南欧を中心としたラテン系の国々の国債が売られている。一方、ドイツ国債などは比較的しっかりしている。これは、1990年代初頭に発生した「欧州通貨危機(ポンド危機)」と同じ構図ともいうことができるのではないか。

また、最近の経済危機の特徴は、リーマンショックもそうであるが、「先進国」から発生するということである。以前は、経済危機は新興国(発展途上国)で発生するものと相場が決まっていた。さらに最近では「先進国の成長は新興国の成長次第」なんてことも聞く。だんだんに先進国と新興国の「世界経済の主役の入れ替え」が近いのではないかとも、感じさせる。

すでにヨーロッパでは本作品は公開されているが、スピルバーグの今までの作品以上の観客動員数をたたき出しているとのことである。暗い話が多いヨーロッパだけに、久々の明るい話題ではないか。

12月1日より公開。


©2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

しゅくわ・じゅんいち
博士(経済学)・映画評論家・エコノミスト・早稲田大学非常勤講師・ボランティア公開講義「宿輪ゼミ」代表。1987年慶應義塾大学経済学部卒、富士銀行入行。シカゴなど海外勤務などを経て、98年UFJ(三和)銀行に移籍。企画部、UFJホールディングス他に勤務。非常勤講師として、東京大学大学院(3年)、(中国)清華大大学院、上智大学、早稲田大学(4年)等で教鞭。財務省・経産省・外務省等研究会委員を歴任。著書は、『ローマの休日とユーロの謎』(東洋経済新報社)、『通貨経済学入門』・『アジア金融システムの経済学』(以上、日本経済新聞出版社)他多数。公式サイト:http://www.shukuwa.jp/、Twitter:JUNICHISHUKUWA、facebook:junichishukuwa ※本稿の内容はすべて筆者個人の見解に基づくもので、所属する組織のものではありません。

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