信州の「歴史と文化」を味わう非日常旅のすすめ 文豪が通った松本の奥座敷で「本に溺れる」贅沢

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ホテルから湯坂を上って徒歩2分ほどの場所に緑の屋根が印象的な古民家がひっそりと存在する。

古民家を改装したカフェ「哲学と甘いもの。」からオレンジ色の照明が漏れ出る様子
夕暮れ時の「哲学と甘いもの。」は、漏れる照明が美しい(写真:松本十帖提供)

大正時代の2軒長屋を改装した建物の扉をガラリと開けると、清閑なる空間が広がる。ここのテーマは「自分を見つめる」「人生を考える」場所。

書棚には多数の哲学書が並ぶ。ブックストアで購入した本を読むこともいいだろう。思考を巡らせるため、パソコンのキーボード音は禁止、おしゃべりは「ヒソヒソ声」のみ。じっくりと自分の時間に集中できる。

コーヒーをカップに注ぐ様子
静寂の中で淹れる1杯は、香りや音が際立つ(写真:松本十帖提供)
お皿に載っているつやつやのプリンと、たっぷりのカラメル
自家製プリン。きりりとしたカラメルが甘さをやわらげる(写真:松本十帖提供)

疲れた体に染み渡るのが甘いものだ。自家製プリンは程よい固さで、きりりと苦いカラメルが脳に体にと刺激を与える。

かつての文豪たちがどのように過ごしたのか、そんなことを頭に思い浮かべながら知識の空間に浸るのを一度は体験してみると、松本という「街の見え方」が変わるかもしれない。

東洋経済Style&Lifeのトップページはこちら

永見 薫 ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ながみ かおる / Kaoru Nagami

1982年生まれ。兵庫県出身、東京都在住。大妻女子大学比較文化学部比較文化学科卒業。中国と日本の女性史を中心に比較文化学を学ぶ。複数の企業勤務を経て2014年よりライター。主な執筆テーマは在学中より関心の高かったジェンダーや多様性のほか、働き方、子育て、まちづくり。1児の母。Twitter:kao_ngm

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事