東京都教育委員会は2024年9月22日、東京都教職員研修センターで、「部活動の地域連携・地域移行シンポジウム」を開催する。

(写真:東京都ホームページより)

これまで学校で当たり前のように行われてきた部活動のあり方が問われている。

教員の長時間労働問題などを背景として、多くの地域で部活動の運営を学校から地域の団体などに移す「部活動の地域移行」の動きが進められてはいるものの、必ずしも順調に進んでいるとは言い難い状況にある。

地域ごとに事情は異なるものの、部活動の運営を学校から切り離すことで生じる指導者の確保や保護者負担の増加に加え、練習場所や活動に必要な道具などの準備・管理をどうするかなど問題が山積しているのだ。

参加対象は「大学・区市町村、教員等の学校関係者」など

今回、東京都教育委員会はシンポジウムを通じて、東京都をはじめとする各団体の取り組みや課題について共通理解を図るとともに、部活動の地域連携・地域移行のあり方について検討する契機とする、としている。

プログラムは東京都や板橋区、日本体育大学、ようがコミュニティークラブの取り組みが紹介されるのに加え、「東京の資源を活用した部活動の地域連携・地域移行の在り方について」をテーマにパネルディスカッションも実施。立教大学・教授の松尾哲矢氏をファシリテーターとして、UNIVAS専務理事で仙台大学・教授の池田敦司氏、東京都中学校体育連盟・顧問の大塚洋一氏、オリンピアンのヨーコ・ゼッターランド氏、FC東京・ファシリティ事業部長の森元俊太郎氏、総合型地域スポーツクラブ東京都協議会・副幹事長の矢子達哉氏が登壇する。また大学、区市町村関係者を対象とした分科会の開催も予定している。

参加対象は、大学・区市町村、教員等の学校関係者、保護者、スポーツ・文化芸術団体関係者など。申し込みは9月17日(火)まで。定員は300名で、定員に達した場合はこれよりも前に締め切ることがある。詳細と申し込みは下記より。

詳細
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/08/01/01.html

申し込み
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/08/01/documents/01_01.pdf

(写真:msv / PIXTA)