小林製薬、社長と会長が辞任する人事を決定 調査報告書を受けて役員の経営責任と人事を決議

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小林製薬は23日、小林一雅会長と小林章浩社長が辞任する人事を発表した。一雅会長は取締役も辞任し特別顧問に就くほか、章浩社長は取締役補償担当となる。後任の社長には、8月8日付で山根聡専務が昇格する。

役員報酬の一部自主返上も発表した。章浩社長は月額報酬の50%、山根専務は40%を返上する。対象期間は2024年6月までの半年。

同社は紅麹(こうじ)問題における対応として、事実検証委員会に客観的調査を委託していた。22日付で委員会から調査報告書を受け取り、取締役の経営責任と今後の人事を決議した。

事実検証委員会の調査報告書によると、同社は24年1月中旬に初めて医師から腎障害症例の連絡を受け、2月1日には別の病院の医師から3件の報告があった。その上で、今回のような重大な健康被害の連絡が立て続けにあったことはなく、遅くとも2月上旬以降、全社を挙げて早急に対処すべきだったとした。

今後の取り組みとして、同社は被害者への謝罪と補償・品質安全確認と再発防止、コーポレートガバナンスの抜本的改革などを進めていくとしている。

小林製薬は3月に紅麹関連製品で健康被害の報告を受けたと公表し、自主回収を進めていた。6月には、関連が疑われるとして76人の死亡例を調査していると発表していた。ブルームバーグのデータによれば、創業家の小林章浩氏は同社株を約12%所有し、筆頭株主でもある。

(情報を追加して更新します)

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著者:照喜納明美、エディ・ダン

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