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上脇博之「正義の告発」を生み出した家族と仲間 国策の過ちを背負わされた九州人の反撃

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ある日、父は何か気に食わないことがあったらしく、酔ってくだを巻き、猟銃を持ち出した。博之少年は母と一緒に家の床下に隠れ、嵐が静まるのを待った。こんな父親にはなるまい、と誓ったという。

その父が、「弟(叔父)は志願して特攻隊に入った」と話し出した際は、じっと聴いた。父自身は先の戦争で徴兵され、外地に送られる前に終戦を迎えている。2歳下の叔父はゼロ戦に乗り、鹿屋航空基地から特攻出撃した。上脇は語る。

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