就任10年目を迎えた武田薬品のウェバーCEO。7兆円を投じたシャイアー買収の成果、停滞する株価、新たな構造改革の中身。本人を直撃した。
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10年で、という考え方は今はない
――ちょうど今年で社長となって丸10年。CEOに就任当時、「10年は務める」と公言されていましたが、CEOとしても10年目の年を迎えます。
10年前に私が武田に入ったとき、外国人の社長だということで、多くの方々から「きっと(在任期間が)短いのだろう」とか、「3年いるのですか」「4年やるのですか」などと聞かれたため、「いいえ、マックスで10年やります」とお答えした。
今まで多くの変革に取り組んできて、足元ではデータテクノロジー、AIを使った変革も進み、パイプラインも非常に進捗している。今は本当にエキサイティングな状況だ。コミットメントもずっと強力になった。そのため「この10年で(一区切り)」というような考え方はしていない。
武田は日本企業の中で本当に飛び抜けてグローバル化を果たした。拠点は世界各地に広がり、(執行役員に当たり、各部門のトップで構成される)タケダ・エグゼクティブチームだけでなく社員も、多国籍で構成されるようになった。これでこそ、グローバルな他の製薬企業とも競争していける状態だ。
――就任当時の目標を、現時点でどれほど達成できていますか。
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