明治維新後にまず登場したのは政府紙幣だが、大量に発行され、その循環と産業振興を担うべく設立されたのが国立銀行だ。国立の名とは裏腹に民間出資の銀行で、紙幣の発行権限を持ち、紙幣の形で貸し出しを行った。
制度の導入をめぐり、大蔵省では大論争が繰り広げられた。複数の銀行が紙幣を発行する米国の分権型を採るか。それとも、英国のように中央銀行が金などと兌換できる紙幣を発行するか。間をとるような形で、金兌換の紙幣を発行する銀行を複数設立するという国立銀行条例を制定したのが、1872年のこと。渋沢は大蔵省で立案に携わった後、第一国立銀行の頭取に就任。銀行界を率いる存在となってゆく。
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