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中国で加速している脆弱な中小銀行の整理再編 膨大な数に対して管理監督が追いつかない

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中国では経済の停滞を受けて中小行への警戒感が高まっている。

2022年7月、河南省鄭州市の中国人民銀行ビル前で、村鎮銀行による預金凍結に抗議する人々(写真:ロイター/アフロ)

中国で中小銀行の整理再編が加速し始めた。現地メディアの集計によると、昨年12月、10行超の銀行が解散を当局から認められ、その数は月間で過去最多を記録した。農村部にある最も小規模な銀行である村鎮銀行だけでも、過去の解散例16件のうち、11件が昨年に集中した。

村鎮銀行よりも規模の大きい、都市商業銀行・農村商業銀行についても、各地方で合併の動きが着々と進んでいる。2020年以降、すでに四川省、山西省、河南省などで省レベルでの地方銀行の統合が完了したのに続き、20の省で合併計画が準備されていると報じられている。

中国政府が中小銀行の整理再編に躍起なのは、中小銀行のリスクへの警戒感が高まっている証左だ。中小銀行は、自己資本の充実度や資産の質、収益力などで大手の国有商業銀行(以下、大手行)に見劣りする。経営やガバナンスが脆弱なケースも少なくない。そのため、長引く経済の低調、不動産低迷や地方債務問題の深刻化の影響を受けやすい。

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