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味の素もまねた「三元豚」を生んだ男の飢餓体験 ひと烈風録②「平田牧場」創業者・新田嘉一

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平田牧場の三元豚は1972年に完成したが…

豚の世話をする新田氏
稲作農家の長男でありながら稲作を継ぐことを拒否し、2頭の豚を育てるところから養豚業を興した(写真:平田牧場)

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妙味で知られる「三元豚」。その生みの親であり平田牧場を興した新田嘉一は、いち経済人として中国との輸送航路を切り開いた北方のパイオニアだった。
※ひと烈風録【上編】はこちら

三元豚にも触れておかなければならない。

今でこそ広く流通している三元豚は、地名から取った名ではなく、3種類の豚を掛け合わせる三元交配をした豚のことを指す。おいしい豚をつくりたいと試行錯誤を重ねていた新田が、1972年、ようやく「おいしく、効率がよく、無駄がない」三元豚を完成させた。

味の素が「三元豚」を販売

しかし商標登録をしなかったため、食品大手の味の素が「三元豚」を売り出してしまう。

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