メンズの休日服「印象に差がつく」夏の着こなし術 大人はカジュアルでも清潔感や上品さに意識を

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ビジネスウェアとカジュアルウェアの境界線が曖昧になって久しいが、スーツの上着をそのままカジュアルに使うことは避けたほうがいい。スーツの上着は身体をたくましく見せるために、肩パットや芯地が入っているためだ。

近頃はそうした副資材が極力省かれたスーツも出てはいるが、できればカジュアル用途のジャケットをそろえたい。軽い着心地でコットンやリネンなどの素材を使っているため、カジュアルなアイテムと合わせやすいのだ。

ベージュのカジュアルなジャケットは軽い着心地
肩パットや芯地が入っていないカジュアルなジャケット。ジャケット¥59,400、(ボブ/タキヒヨー 03-5829-5671)(撮影:今井康一)

スタイリングのコツは、ジャケット以外のアイテムをカジュアルにし、ビジネスウェアに見せないように差をつけることだ。インナーはシャツやポロシャツではなく、襟のないTシャツやニットを合わせる。

カジュアルなベージュのジャケットのインナーに薄いピンクTシャツ、パンツには色落ちしたブラックジーンズを合わせて
レストランでの食事のときは、ビジネスウェアに見えないように。ジャケット¥59,400、Tシャツ¥20,900(ともにボブ/タキヒヨー 03-5829-5671) ジーンズ¥27,500(ティーエムティー/TMTジャパン 06-6534-6614) 靴¥34,100(アンビシャス/タキヒヨー 03-5829-5671)(撮影:今井康一)

パンツにはスラックスを合わせるのではなく、ジーンズやチノパンなどカジュアルなアイテムと合わせる、といった具合だ。

写真のスタイリング例でも、ベージュのジャケットのインナーに薄いピンクTシャツ、パンツには色落ちしたブラックジーンズを合わせている。

こうすることで、きっちりした印象のあるジャケットを適度にカジュアルダウンできる。靴はモカシンシューズを合わせたが、スニーカーやレザーサンダルでも相性がいい。

余裕があるならジャケットは明るめのベージュのほかに、落ち着いたネイビーを手に入れたい。この2色があれば、どんなシチュエーションにも対応可能だ。オフのときは、ぜひビジネスシーンと違ったジャケットスタイルを楽しんでほしい。

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栃木 雅広 スタイリスト・エディター

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とちぎ まさひろ / Masahiro Tochigi

1978年生まれ。大阪府出身。Quilt所属。大学卒業後、すぐにスタイリストの道を歩むことに。そして2002年に独立。複数の男性ファッション誌・サイトでのスタリングを担当するほか、広告やファッションブランドのカタログでのスタイリングも手がける

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