日経平均5日ぶり反発、「下値固い」の声も 週末要因や黒田総裁会発言警戒、様子見
[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反発した。前日の欧米株高を背景に買い戻しの動きが広がり、朝方には前日比で200円を超す上昇となった。
ただ、その後は2万0100円台を中心に一進一退の動き。週末要因に加え、引け後の黒田日銀総裁会見を控え、様子見ムードが強かった。
日銀は19日の金融政策決定会合で、現行の量的・質的金融緩和(QQE)の継続を賛成多数で決めた。もっとも金融政策の据え置きは市場予想通りであり、株価への影響は限定だった。ギリシャ問題をはじめ、外部環境に不透明感が強いことも投資家の見送り姿勢につながっている。
日経平均は前日に大きく下げた反動との見方も出ていたが、「指数の銘柄入れ替えに伴うリバランスの買いでファナック<6954.T>などが上昇しているほか、中小型の材料株には個人投資家を中心に押し目買いが入っており、下値は堅い」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、ジャムコ<7408.T>が反発。18日、欧州航空機メーカーのエアバス<AIR.PA>から大型旅客機A350型機に搭載されるギャレーを受注したと発表し、材料視された。また業界再編期待から共英製鋼<5440.T>や東京製鉄<5423.T>など電炉株が買われた。
東証1部騰落数は、値上がり1368銘柄に対し、値下がりが409銘柄、変わらずが109銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20174.24 +183.42
寄り付き 20152.41
安値/高値 20075.91─20194.45
TOPIX<.TOPX>
終値 1631.01 +14.35
寄り付き 1630.18
安値/高値 1625.02─1635.04
東証出来高(万株)240593
東証売買代金(億円) 29610.31
(杉山容俊)
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