JR花咲線「駅弁食いだおれ」おなかいっぱいの旅 かきめし、さんまそば、たこ飯弁当などなど

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前回同様、釧路駅8:21発の列車に乗り、厚岸駅で下車。「氏家かきめし」を販売する「厚岸駅前氏家待合所」は駅前すぐにあり、しばらく待つと「営業中」という看板が出て安心する。通常の「氏家かきめし」を頼もうと思っていたが、ほたてが目に入り、「ほたてかきめし」を選んだ。こちらは2022年7月から発売し始めたものだそう。

買った駅弁をさっそく食べてみる。思わず「うまいっ」と声が出た。じっくり煮込まれ、凝縮された、かきの旨味がすごい。この煮汁とひじきで炊かれたご飯も深みのある味だ。現地でないと体験できない感動に、震えた。ちなみに汗をかく夏と、体温を保持しないとならない冬では、味の感じ方が違うので、塩分などの分量を微妙に変えていると聞いた。創業1917年から続く伝統の味がここにある。

「厚岸駅前氏家待合所」の「ほたてかきめし」(筆者撮影)

それからさらに根室に向かい、終点で予約したタイエーの新作弁当「花咲線弁当」を受け取る。こちらも列車に合わせて待機してくれていた。実は「やきとり弁当」も予約できる。受け取りができるのは根室駅8:27発、11:03発、13:34発だ。

そしてすぐ折り返しの列車に乗る。でないと最後の目的の弁当が受け取れないからだ。落石駅の駅弁は、「下り」は10:32発、13:04発。「上り」は11:24発、13:54発の列車に合わせてホームに届けに来てくれる。運転手の後ろのドアが開くと、そこにカゴを持った女性がニコニコとお弁当を持って立っていた。

「お弁当、お待たせしました」

丁寧なやりとりに、わずかな時間でも温かみを感じる。お金はお釣りのないように用意しておくのがマナーだ。

たこ飯弁当の味は?

受け取ったのは「海鮮工房 霧娘(きりっこ)」の「たこ飯弁当」。たこ煮はやわらかく、ご飯はたこがふんだんに入っていて香ばしい。ほうれん草胡麻和えが手作り感あってよかった。付いてきたきざみ昆布はどうすれば正解だったのかわからず、後日聞いたところ、「持ち帰って汁物に入れたり、煮物などに使ってください」とのことだった。

「たこ飯弁当」(海鮮工房 霧娘)手作り感あふれるお弁当(筆者撮影)
「海鮮工房 霧娘」さんがお弁当を持ってきてくれる(筆者撮影)

根室駅で受け取った「タイエー」の「花咲線弁当」は夜にいただいた。こちらは根室名物エスカロップが盛られたボリュームたっぷりのお弁当。エスカロップとは、ケチャップライス、またはバターライスにポークカツを載せデミグラスソースをかけたもの。結局この日も1日で駅弁4個を食べた。

ボリュームたっぷりの花咲線弁当(タイエー、筆者撮影)
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