JR花咲線「駅弁食いだおれ」おなかいっぱいの旅 かきめし、さんまそば、たこ飯弁当などなど

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「さんま丼」と「さんまそば」は、根室の水産物加工品の販売会社「汐彩」が販売している。これらは根室駅舎にお店を構えるそば処「北然仁(ぼくねんじん)」と、根室の駅弁として共同開発したもの。さんまは根室産、おそばは摩周湖周辺で作られた「摩周そば」を使っているそう。「さんま丼」のご飯も、北海道のお米を使用。地元のものにこだわっている。

さて、折り返しの列車はとっくに発車したので、のんびりと隣駅の東根室駅まで歩くことにする。途中の「タイエー」に寄るのが目当てだ。「タイエー」は、函館を中心に展開するコンビニエンスストア「ハセガワストア」からのれん分けしたお店。根室市内に4店舗ある。

「ハセガワストア」は通称「ハセスト」と呼ばれ、そこの「やきとり弁当」といえば鉄道ファンの間でも有名だが、同じく「タイエー」でも「やきとり弁当」が売られている。このお弁当も、駅弁に限りなく近い存在……いや、私の中ではもう駅弁として数えられている。ちなみに「やきとり」と呼ばれているが、このお肉は豚肉。北海道の不思議である。

注文すると店内で作ってくれる(筆者撮影)

駅弁を4つ食べた

東根室駅を13:36発の普通列車に乗り、タイエーで買った「やきとり弁当」とワインを空けながら釧路駅に戻った。やきとりは5種類の味が選べるが、ノーマルな甘いタレ味がやはりうまい。さんま丼は夜にホテルでいただいた。

実は朝、出発する前に、釧路駅で買った「なまらうまいっしょ北海道産三大蟹めし」(旭川駅立売商会)を食べていた。こちらは毛がに、紅ずわいがに、花咲がにが食べ比べられるお弁当。つまりこの日は駅弁を4つ食べたことになる。

厚岸のかきめしはどうなったかというと、結局、当日も電話がつながらず、この旅では泣く泣くあきらめた。

「いわしとさばのほっかぶりずし」(筆者撮影)

そして2回めの花咲線乗車は2023年9月。あれからまた花咲線の駅弁をチェックしたら、なんとさらに増えていた。行かねば。厚岸のかきめしもリベンジしたい。

まずは釧路駅の駅構内店舗で買った「いわしとさばのほっかぶりずし」(引田屋)を食べる。いわしの握りの上から薄切り大根が包むようにかぶさり、それが「ほっかぶり」に見えることからこの名前がついた。いわしは生姜、サバはわさびが添えられており、どちらも脂がのっている。こちらは催事などで何度も買ったが、やはり現地で食べた、という事実ができたのはうれしい。

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