ランボルギーニ最新旗艦車種「レヴエルト」の魅力 あの「カウンタック」がこんなにも進化した
おかげで全長は前作より170mm近くも伸ばされて、実に4947mmにも達する。そこだけ見ればトヨタ アルファードとほぼ一緒である。
実はこのサイズアップは居住性の改善も、その大きな要因だったという。全長とバランスを取るため全高は24mm高くなっているが、これは背の高いユーザーを快適に座らせるだけでなく、サーキットでのヘルメット装着にまで配慮したものだ。

また、ホイールベースが80mm伸ばされたことで、足元の余裕が増し、そして何とシートの背後にはゴルフバッグが収まるだけのスペースが確保されている。低いフロントフードの下には機内持ち込みサイズのスーツケース2個の搭載が可能というから、2人での小旅行にも十分対応できるようになった。走ることだけ見据えていた従来とは、大きな違いだ。
興味深いことに、今回の開発テーマのひとつには“アーバナイゼーション”という言葉が挙げられていた。街中ではエンジンを始動させずに走行することもできる電動化、今回初めて搭載された先進の運転支援装備、最新のコネクテッド機能なども含めて、都市化というより、街や社会への受容性を高めたというぐらいに解釈すればいいだろう。

おそらく従来のランボルギーニのイメージとは正反対と言っていいかもしれないが、これもまたブランドをサステイナブルなものにしたいという思いからきたものだろう。
いよいよレヴエルトに試乗
さて、では実際に乗ったレヴエルトはいったいどんなクルマだったのか。イタリアのヴァレルンガサーキットで開催された国際試乗会での印象をお伝えしたい。
走り出す前に、まずデザインに触れておくと、大きくなった車体はそれでも見事にクンタッチから続く未来的、あるいはSF的と評したくなる唯一無二の存在感を醸し出している。室内に乗り込むと、なるほどヘルメットを被っていても圧迫感はなく、運転操作に没頭しやすい。美しいだけでなく視認性に優れたメーター画面の表示、シンプルな操作系もそれに貢献している。
しかし何より感心、感動させられたのは、やはりその走りだ。
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