男性がおごるべき派「年収別」に見た興味深い結果 「デート代は男性が負担すべき」と思う男女の割合

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内閣府の調査はこの2年だけですが、私のラボでは、2015年から毎年この調査を実施しています。全8年間でみても、「男がおごるべき派」というのは全体的に男30%台、女は20%台で安定しています。参考までに2020年の結果は、男34.2%でほぼ内閣府の調査と大差ありません。

しかし、これはあくまで「おごるべきか」という意識を聞いたものです。実際のデートの現場ではどうなっているでしょう。

男性のほうが「おごるべき派」が多い

モデル百貨の「MoneyGeek」編集部による調査では、デートにおける飲食費を「全額男が負担」している割合は男41%、「パートナーが全額」と答えた割合は女24%となっていました。

女性は意識と実態がほぼイコールですが、男性の場合実際は「良いところを見せよう」というのでしょうか、意識よりプラス10%ポイントほど高くなっています。男女で差があるのは、一部の恋愛強者女性が複数の男性から「おごられている」ためでしょうか。

これらの結果をふまえると、意識にしても実態にしても男性のほうが「おごるべき派」が多いし、さりとていずれにしても「おごるべき派」は過半数にも達していないということがわかります。大半は「どっちでもいい」のでしょう。

結論からいえば、実際に円満なデートをしている男女にとってこの「おごりおごられ」は問題にすらなっておらず、時には男がおごり、時には女がおごったり、どちらかが多めに払うなど調整したり、割り勘にしたりと柔軟に対応していることでしょう。

つまり、うまくいっているカップルというのは、二人の時間をいかに楽しく共有できるかという点が大事なのであって、デート代をどちらがおごるかなんてこと自体に不快を覚えることもなく、論争の種にもならないことなのです。

実際に、SNS上で論争しているさまをみていると、「男がおごるのが当たり前という女」と「男がおごるのは当たり前ではないという男」との間で激化しており、最後は互いに相手をなじりあうだけのものとなっているのですが、この両者は価値観が相容れない者同士です。

デートをすることもないでしょうし、たとえデートしてもその金銭的価値観が対立するわけですからうまくいくはずのない間柄です。であれば、論争すること自体が不毛です。

「おごられたい女」は「おごりたい男」とデートをすればいいのであり、そんなことに頓着しない男女は「いつも割り勘」でも「たまにはおごり、たまにはお返しして」という臨機応変にやればいいだけの話です。

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