元スカウトマンが見た「本田圭佑」成功呼ぶ人間力 高校生でピッチの中で監督のような存在だった
ケイスケといえば、小学6年生のときに記した「将来の夢」と題した卒業文集が有名です。彼がACミラン入りした際に、かなり話題となったので、書かれた文言を目にしたことがある人も多いでしょう。
「ぼくは大人になったら 世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる」で始まる文集には、こんなフレーズもあります。
「世界一になるには 世界一練習しないとダメだ。だから 今 ぼくはガンバッている。今はヘタだけれどガンバッて 必ず世界一になる」(原文ママ)
貪欲さが探究心を発動させるエネルギー源
この貪欲さ、自己を叱咤して励む心が、彼の探究心、好奇心を発動させるエネルギー源です。何事でも一緒だと思いますが、一度興味をもったことは途中で困難にぶちあたっても、むやみに投げ出さず、最後まで一生懸命にやりきるべきだと思います。ケイスケはその突き詰める力も優れていました。
「彼はピッチの中で監督のような存在だった。とても高校生レベルではなかった」
あらためて河崎先生に高校時代のケイスケについて尋ねると、そんな答えが返ってきました。技術ももちろんですが、頭と心も高校時代に磨かれ、鍛えられたのです。3年生のときには主将を務め、全国高校サッカー選手権大会で4強入りしました。
ガンバ大阪のジュニアユースからユースへの道が閉ざされたケイスケは生まれ育った大阪を離れて過ごした高校の3年間で、たくましく成長し、鳴り物入りで名古屋グランパスエイトに入ることになりました。
ケイスケ(本田圭佑)は星稜高校で大きな学びを得ましたが、探究心、好奇心を満たすのに、自身が置かれた環境はあまり関係ありません。どこにいても、やろうと思えば自分を磨くことはできると思います。
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