SAPIXトップで開成・東大進学、「開成番長」の "人間力"高める塾TESTEAとは 人の温かみ重視、「コーチング」で円満に合格へ

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個別指導塾TESTEA(テスティー)の塾長を務め、17年間で4000人以上の指導経験を持つ、「開成番長」こと繁田和貴氏。「社会に出てから通用する、真に役立つ力を身に付けてほしい」という思いを胸に自ら塾を立ち上げた。TESTEA独自のメソッド、中学受験の心構え、教員に必要な「コーチング」の能力など、教育をテーマに幅広く話を伺った。

「受験勉強以外の力も備わる塾づくり」を目指して起業

繁田和貴(はんだ・かずたか)
個別指導塾TESTEA(テスティー)塾長、スタディサプリ「算数」講師。通称「開成番長」。開成中・高を経て、東京大学経済学部卒。小学生時代に有名進学塾SAPIXで3年連続1位を保ち続け、中学受験では開成、筑駒、慶應、灘、全て合格。開成中学時代にも学年トップの成績を獲得した、勉強法・記憶法のスペシャリスト。生徒のモチベーションを高め、勉強法を次々改善していく高い指導力と人間的魅力で、生徒・保護者から厚い信頼を得ている。著書に『中学受験で「合格する子」と「失敗する子」の習慣』(明日香出版社)など

小学4年生で入塾したSAPIXで1位を獲り続け、中学受験では開成をはじめとした超難関校にすべて合格した繁田和貴氏。「開成中高時代は、自由な校風をとことん謳歌。やんちゃしすぎたこともあり、1浪して東京大学の文科二類から経済学部に進学しました。大学時代はSAPIXでアルバイトをしていましたが、生活は怠惰まっしぐら。スロットにはまって3度も留年しました」。

勉強は得意な反面、自分を律するのは苦手。中学受験でも大学受験でも、何のために合格して、その先に何をするのかは理解できていなかったと振り返る。繁田氏が起業して塾経営の道を選んだのは、子どもたちに自分と同じ過ちを繰り返してほしくないという思いがあったからだという。

「受験の目的が合格になっていると、入学後にやる気を失ったり、道を見失ってしまったりします。受験のその先を見据えた教育こそが必要なのだと強く感じました」と繁田氏。

受験で終わらない力をしっかり身に付けられる塾なら、自ら立ち上げる価値がある――。大手塾と差別化を図った完全1対1のオーダーメイド個別指導塾「TESTEA(テスティー)」を東京都杉並区久我山に開校したのは、2006年のことだ。

TESTEAでは正しい勉強法を教えるのはもちろん、何より子どもたちを温かく包み込む雰囲気づくりを大切にした。「アットホームな塾にしたい一心で、開校当初は室内の照明を暖色系にし、靴を脱いで勉強するスタイルをとっていたほどです」

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