住宅から高機能樹脂、医療関連事業まで多角化経営を掲げる積水化学工業。業績は過去最高の純利益を更新中で、足元の時価総額は2021年4月以来となる1兆円を突破している。独自路線をひた走る同社は「次の一手」として、次世代の環境技術として注目を集めるペロブスカイト太陽電池の開発を急ぐ。国内外で開発競争が激化する中、いち早く市場投入することができるのか。加藤敬太社長を直撃した。
――シリコン系太陽電池よりも軽く、折り曲げることも可能なペロブスカイト太陽電池の開発について、その行方が耳目を集めています。
ペロブスカイト太陽電池は企業や大学で研究され、日本だけではなくて海外でも研究・開発されている。この太陽電池は耐久性が一番の弱点で、変換効率も上げていかなければいけない。その点、われわれはいまのところ、耐久性の面で他を一歩も二歩もリードしている。実験レベルで、すでに10年の耐久性を確保しているほか、発電効率も15%を安定的に出せるレベルまできている。
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