キリンホールディングスは主力ビール系ブランド9種類の缶製品を一次販売休止【震災関連速報】
キリンホールディングス傘下のキリンビールは21日、主力ブランドの缶製品9種類を在庫がなくなり次第、一時販売停止すると発表した。
現在、東日本大震災の影響で仙台工場(宮城県仙台市宮城野区港)は甚大な被害を受け稼働停止中(9月の再開を目指す)なのに加え、原材料の缶を調達している東洋製罐などの工場が被災したため、缶資材の調達が困難なためだ。
販売を一時休止するブランドの中には、売れ行きの良い「クラシックラガー」や「コクの時間」に加え、市場が拡大するノンアルコールビール風味飲料「休む日のAlc0.00%」も含まれる。「淡麗ダブル」と「休む日のAlc0.00%」は5月中旬に販売再開となる見通しだが、他は再開のメドが立っていない。
今回、販売一時休止の9ブランドはあわせると売り上げの1割を占める。キリン広報部は「最重要ブランドの生産強化で十分カバー可能」だという。5月初旬の大型連休や夏の最需要期に向けて、販売量の大部分を占める定番ブランド「一番搾り」「のどごし」「麒麟淡麗」などに搾った生産体制がしばらく続きそうだ。
(張 子渓 =東洋経済オンライン)
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