トヨタは大型連休後も全工場で5割稼動の低操業続く見込み【震災関連速報】

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トヨタは大型連休後も全工場で5割稼動の低操業続く見込み【震災関連速報】

来週から全車両工場の稼動再開を決めているトヨタ自動車は4月15日、大型連休明けも5月10日から6月3日までの4週間にわたって全工場を稼働させる方針を決めた。

トヨタは東日本大震災の影響による部品不足のため、3月14日以降にすべての車両組み立て工場と系列車体メーカーで車両組み立てを止めた。3月28日からは2工場で一部車種の生産を再開、4月11日からはさらに1工場を稼動させている。

現状でも電子部品や樹脂関連など150種類の部品が不足しているが、トヨタは4月8日の段階で、4月18日から4月27日まで全工場を稼働させることを発表した。ただ、稼動は平日のみ、通常の5割程度にとどまる。大型連休後の生産計画は部品メーカーなどの状況を確認したうえで決めるとしてきた。5月に入ってからも稼働は通常の5割程度にとどまる見通しで、6月6日以降の生産計画は未定としている。

トヨタでは米国で生産調整を行っているほか、欧州でも4月下旬から英国、フランス、トルコの車両工場などで複数日の稼動を止める。震災によるサプライチェーン(供給体制)への影響は、なお収束のめどがたっていない。

西村 豪太 東洋経済 コラムニスト

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にしむら ごうた / Gota Nishimura

1992年に東洋経済新報社入社。2016年10月から2018年末まで、また2020年10月から2022年3月の二度にわたり『週刊東洋経済』編集長。現在は同社コラムニスト。2004年から2005年まで北京で中国社会科学院日本研究所客員研究員。著書に『米中経済戦争』(東洋経済新報社)。

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