環境問題のジレンマ、「ゲーム」で構造理解が進む 基本的な構造は「囚人のジレンマ」と似ている

✎ 1〜 ✎ 224 ✎ 225 ✎ 226 ✎ 最新
拡大
縮小
ボードゲームをする家族
写真はイメージです(写真:YsPhoto//PIXTA)

SDGs(持続可能な開発目標)への社会的注目度が急速に高まっている。「環境保護は儲からない」と冷淡な態度が取られていた一昔前とは空気が変わり、環境に配慮する企業・製品・活動はクールなものだというイメージが広まってきた。

筆者の専門は、制度設計の科学・マーケットデザインだが、最近は資源ゴミのリサイクルに関わるオークションの設計などに取り組んでおり、自身の専門と環境問題が交わる機会が増えている。

その中で感じるのは、環境問題への注目度の高まりに比べて、古くから経済学が環境問題に見いだしてきた「典型的な構造」の認知度が低いことである。

次ページゲーム化で構造を理解
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内