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「生成AI」に熱い視線、国内VCが描く投資の勝ち筋 エコシステム変える巨大潮流、投資機会どこに

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巨額の資金が流れ込む「生成AI」市場。ベンチャーキャピタルは、未来をどう予測しているのか。

スタートアップ市場全体の投資は冷え込む中でも、生成AIは異様なほどの盛り上がりを見せている(写真:Shutter2U/Getty Images)

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世界的な利上げ局面が続く中、スタートアップ市場への投資も冷え込みが続いている。2023年1~3月期におけるグローバルの投資額は760億ドル(約10.6兆円)と、前年同期比のおよそ半分まで落ちこんだ(クランチベース調べ)。2023年3月のシリコンバレー銀行破綻も低迷する市場に追い打ちをかけた。

スタートアップにとって最も熱い領域

一方で、オープンAIの「ChatGPT」が火をつけた生成AI(用語解説)が今、スタートアップにとって最もホットな領域となっている。2023年1月にマイクロソフトがオープンAIに100億ドル(1.4兆円)の出資を行うことが判明。生成AI市場における2023年1~3月期の投資額は、この一件のディールだけで一気にはね上がった(ピッチブック調べ、図参照)。

アメリカのシリコンバレーでは「生成AIの話題を聞かないことはない」ほど、スタートアップやVC(ベンチャーキャピタル)関係者の話題をさらっていると言われる。日本の投資家は市場の可能性をどうみているのか。生成AIにとりわけ力を入れている、VC関連企業の責任者に直撃した。


ANOBAKA(アノバカ) 長野泰和 代表取締役

生成AI特化のファンド組成、日本のチャンスは大きい

ANOBAKAはもともと、スマホゲームを手がけるKLab(クラブ)のCVC(コーポレート・ベンチャーキャピタル)子会社だった、Klab Venture Partnersを前身にしている。ただスマホゲームは事業の浮き沈みが激しく、グループにおけるCVCの位置づけもみえづらくなっていた。そのため、2020年12月に私がMBO(マネジメント・バイアウト)を実施し、親会社から7割の株式を買い取った。これに伴い、社名もANOBAKAに一新した。

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