都心より「受験で何倍も苦労する」、地方の子が背負っているハンディキャップ 優秀であるにも関わらず選択肢を狭めてしまう

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大学受験を目指す生徒にとって英検はどれくらい大切な資格?

例えば、金沢高校にお邪魔して最初の講義で、僕は生徒さんたちにこんな質問をしました。「英検って、大学受験を目指す子にとって、どれくらい大切な資格なんだと思う?」と。

これに対して、生徒さんたちの多くは「え? 大学受験に英検って必要なの?」と言っていました。

現在、選抜入試を受けるときには、英検を持っているかどうかによって受けられる大学が大きく変わってきます。英検準1級を持っていないと合格が難しくなる大学・学部はとても多いのです。また、一般入試で受験をする際にも、英語の試験を英検で代替できる大学も増えてきました。ここ数年で、英検は取っておかないといけない資格になってきているのです。

都心の子は、何となくこういった情報は入って来やすいです。「なんかよくわからないけど、英検取っておくとすごくいいらしいよ」「まじ? じゃあ取っとこうかなあ」というようなトークが日常会話のレベルであるわけです。しかし、地方の子には、なかなかそういう情報が入って来ません。

金沢高等学校「難関大合格プロジェクト(東大生特別講座)」の様子。詳しくはこちら

そしてそれは、ロールモデルの不足ということにもつながってしまいます。都心部の学生は、「東大を目指そう」と思っても、「近所のあのお兄さん、東大に行ってたよな」とか「うちの高校の先輩、そういえば東大を目指していたな」とか、そんなふうにロールモデルがいます。ですが、地方の学校だと、「東大を目指そう」と思っても、近くにロールモデルがいないのです。

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