資産運用「全然しない人する人」で"7800万円"差も "年収400万円"の共働き世帯で「1億円達成」も

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資産運用をする人としない人、35年後にはどれくらいの差が出るのか(写真:hqrloveq/PIXTA)
昨今、資産運用や投資の知識は「人生100年時代」を幸せに生きるための「大人の一般教養」として考えられるようになっている。昨年より、高校の家庭科で金融教育がスタートし、経済と公民を合わせて学ぶ新科目「公共」も必須となった。
ただし、知識とは行動がともなってこそ意味があるもの。「真に使えるお金の教養」を学ぶ一番の方法は、家族や親族など身近な人による実体験を交えた直接のアドバイスだ。
今回は加藤氏が、「ケイさん」として、社会人3年目の従妹アカリに、「資産運用をする人の人生としない人の人生」についてレクチャーする。
ケイ:国内外の投資会社でファンドマネージャーなどの要職を20年経験後、「WealthPark研究所」を設立。英米で10年を過ごし、世界30カ国以上での投資調査の経験を持つ。2児の父。

アカリ:ケイの従妹で社会人3年目。親戚の集まりなどでお金にまつわる様々な話を耳にしており、資産運用への興味が強い。好きなモノはお酒とインスタグラム。

月3万円で1000万円達成する

アカリ:ケイさん聞いてください! 先週会社の飲み会で、ある先輩が「iDeCoの残高が1000万円を超えた」って言ってたんです。それってすごくないですか!?

ケイ:僕のまわりでもそういう人がちらほら出てきているよ。企業型DC(確定拠出年金)が2001年に始まってから20年以上だからね。「長期の積立」と「複利効果」のダブルパワーを実体験した第1世代が、日本でもあらわれている。みんなとくに投資に詳しいわけでもない、ごく普通の人たちだよ。

アカリ:iDeCoや企業型DCって、毎月コツコツと積み立てていく仕組みの運用ですよね。それで1000万円だなんて、ちょっと信じられないというか。

ケイ:いや、その仕組みさえつくってしまえば、全然可能なんだよ。たとえば月3万円を20年積み立てれば、1000万円は年利回り5%あれば達成できる。ちなみに、長期の投資先として最もメジャーな世界株式指数*の過去の長期利回りは10%近いんだ。

*MSCI World Indexが計測開始された1969年から過去50年超の平均年利回りは9.3%

日本人が知っておくべき投資の「幹」とは?

アカリ:私も20年後、1000万円貯められたらなあ。でも投資っていわれても、いったい何をしてよいやら……。

ケイ:世の中にはいろいろな投資の情報がはびこっているけど、普通の日本人が知っておくべき幹の部分はこの3つぐらいだよ。

【日本人が知っておくべき「投資」の3つの幹】

①国が用意した金融投資の制度について
②金融投資商品選びの一般的な意見について
③持ち家か賃貸かについて

この3つを知っていたのと知らなかったのでは、人生の豊かさに大きな差がつくのは間違いないだろうね。

じゃあ、今日は「ごく普通の家庭で資産1億円を作れるか」というお題で考えていこうか。

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