小池百合子都知事「所得制限なし月5000円給付」に続く子育て・教育施策の中身 「チルドレンファースト社会」の実現に1.6兆円
――都立高校改革にも取り組んでいますが、現状の課題と今後の計画を教えてください。
目下、教育ではICT化の課題がある一方、不登校やヤングケアラー、日本語の指導が必要な外国に由来する子どもたちの支援などさまざまな課題があります。こうした課題に確実に対応するとともに、東京都教育委員会では、「都立高校の魅力向上に向けた実行プログラム」を通して、デジタルを活用した多様な学び、主体的な学びの充実、そしてグローバル人材の育成を図っていきたいと考えています。
例えば、民間事業者を活用した都立普通科高校への支援を進めています。こちらは大学入試が複雑化する中、進学希望者のニーズに応えるため、今夏から予備校のノウハウを活用した取り組みを開始します(進学指導推進校に指定されている15校※1)。具体的には夏休みや冬休み、放課後の時間を使って学習支援の特別講習を行います。また、普通科高校の生徒の実践的なスキルアップ向上のため、スキルアップ推進校15校※2も指定します。こちらについても民間事業者と連携しながら、英検やデジタルスキルの講習、職場体験の機会を設けていきます。
東京都では取り組むべき課題が山積していますが、大先輩である後藤新平が行ったように、人づくりに向けたサポートをこれからも積極的に行っていきたいと考えています。
※1 三田、豊多摩、竹早、北園、墨田川、城東、武蔵野北、小金井北、江北、江戸川、日野台、調布北、多摩科学技術、上野、昭和
※2 大森、深沢、田柄、光丘、青井、多摩、野津田、武蔵村山、羽村、五日市、板橋有徳、蒲田、足立東、東村山、秋留台
(文・國貞文隆、撮影:尾形文繁)
東洋経済education × ICT編集部
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