医療鎖国 なぜ日本ではがん新薬が使えないのか 中田敏博著
米国に渡り、医療分野のベンチャーキャピタリストとして活動する著者は、海の向こうから見ると、日本は最先端医療技術を受け入れない「鎖国」状態であり、医療の質や仕組みはさまざまな面で世界標準から懸け離れている、と指摘する。
世界で売り上げ上位のバイオ医薬品の認可や、新しい医療技術の国内使用、保険適用などは先進国中で最も遅いことがしばしば。その原因は、医療を内側から牛耳っている既得権益者、保守的で窮屈な規制環境、それを打開できない政治にあるという。
少子高齢化と財政危機にある今の日本で、いかにして医療の質を向上させ、「医療開国」するかを、経済的な側面から考察する。
文春新書 809円
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