米国金融機関が複数破綻し、リスクマネーの動きが懸念される。それとは一見無関係のようなクレディ・スイスの経営問題が金融システム不安の芽として捉えられ、その影響がどう出るのか不安感が増している。
こうした状況に対峙する米国は預金危機封じ込めのため、大手11行が中堅銀行に資金支援、FRB(米連邦準備制度理事会)は融資額20兆円を確保した。国際協調によるドル資金供給オペも迅速に用意され、全世界で金融不安の芽を摘むべく必死だ。
金融システム保護にAT1償却
スイス金融当局も同じで、なりふり構わず信用リスクを管理せんとしている。3月中旬にスイス国立銀行(SNB)とスイス金融監督局(FINMA)は、クレディ・スイスが自己資本と流動性の要件を満たし、必要とあらば流動性を供給することを表明した。ただ、市場の懸念を払拭できず、時間との勝負とばかりに、UBSに買収させるという、「金-月処理」を決めた。
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