子どもには英語力を身に付けてもらいたい。そのために親がやるべきなのは、子どもを「英語好き」にすることだ。やり方を間違えると取り返しがつかなくなる。今、親が取るべき選択肢とは。
英語の必要性を痛感しているビジネスパーソンなら、自分の子どもへの英語教育も大いに気になるはずだ。
3月27日発売の『週刊東洋経済』では、「中学レベルから学び直す40~50代の英語術」を特集。勉強計画や学習術、TOEICの攻略法などを紹介している。その号の第2特集は、「子どもに学ばせたい英語」。子どものためにどんな英語教育を学ばせればよいか解説する。
2020年度から小学校の英語教育が必修化・教科化されたことで、親世代から「早く準備しないとダメなのか」「うちの子はついていけるのか」と不安の声が高まった。
実際、子どもに英語の早期教育は必要なのだろうか。必要ならどんな勉強が大切になるのだろうか。
複数の英語学習の専門家に子どもへの英語学習について尋ねると、異口同音に「英語嫌いにならないことが重要」と述べる。
親世代の多くは、自身の苦い経験を踏まえて、子どもには英語で苦労させたくないと思っている。そして英語力があれば、入学試験で有利に働くし、大人になればグローバル人材への道も開けるはずだと考えている。参考書、英会話学校、海外留学──そうした思いの強い親ほど、次から次へと英語教育を押し付けていく。その押し付けに耐えられず、子どもは「英語嫌い」になってしまうのだ。
英語は楽しいもの
小学生時代は、「英語は楽しいもの」という印象を持ってもらうだけで十分だ。親はそのためにどんな英語教育を与えるべきかを考えたほうがいいだろう。
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