船井電機と提携でも正念場続くビクター

船井電機と提携でも正念場続くビクター

経営再建中の日本ビクターが中堅AVメーカーの船井電機と提携した。欧米で液晶テレビの生産を相互委託するほか、共同開発にも取り組み収益改善を図る。
(週刊東洋経済2月9日号より)

 大手メーカーとの熾烈な価格競争でビクターのテレビ事業は大赤字が続いている。そうした中、コスト競争力に定評のある船井との提携は渡りに船だった。会見で佐藤国彦ビクター社長は船井との提携によって「2008年で30億円の営業利益改善が見込める」と自信ありげに語った。

 だが、提携と合わせて発表した07年度第3四半期決算は営業赤字。テレビ事業不振の影響は予想以上に大きく、立て直しが急務となっている。今回、通期の営業利益見通しを81億円から30億円へ引き下げたが、第4四半期は年末商戦の反動でAV機器の需要が落ち込むため、計画達成のハードルは高い。

 営業利益の通期黒字化が達成できなければ、08年内を目標としているケンウッドとの経営統合も暗礁に乗り上げかねない。ビクターの正念場は続く。 
(週刊東洋経済:中島順一郎記者 撮影:梅谷秀司)

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