クレディ・スイスの劣後債保有者に迫る損失危機 ヘッジファンドのベテラン運用担当者が指摘

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クレディ・スイス・グループのジュニア債(劣後債)保有者は損失計上を迫られる可能性が高いと、ヘッジファンドのベテラン運用担当者ホセ・モスケラ氏が指摘した。

モスケラ氏はこうした見方が、クレディ・スイスのデフォルト(債務不履行)の可能性に対応するデリバティブ(金融派生商品)などの価格に基づいていると説明した。同氏はヘッジファンドのロー・インベストメンツとクアドリガ・クレジット・オポチュニティーズの最高投資責任者(CIO)でHSBCホールディングスの元金融クレジットトレーディング責任者。

15日午前の時点で、クレディ・スイスの「その他ティア1債」(AT1債)は額面を80%下回る水準が示唆された。これはディストレス債と通常見なされる水準だ。また事情に詳しい複数の関係者によると、金融機関がクレディ・スイスに対するエクスポージャーを短期的にカバーしようとしたことで、1年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドはデュレーションが長めのものを大きく上回った。

  

モスケラ氏は「クレディ・スイスの短期CDSはほぼ調達不可能だ」などとする一方、「ディストレス債の水準にある劣後債は豊富な供給が見られている」と指摘。このことから「劣後債保有者の完全な負担を伴う破綻処理を市場は非常に高い確率で織り込んでいると思う」と述べた。

トレースによると、ジュニア債の一つである偶発転換社債(CoCo債)の価格は15日、額面1ドル当たり39.89セントと、前日の73.15セントから下がった。この永久債の表面利率は9.75%、発行残高は16億5000万ドル(約2200億円)。

クレディ・スイスの担当者はコメントを控えた。

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原題:Hedge Fund Says Credit Suisse Swaps Point to Junior Bond Losses(抜粋)

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著者:Esteban Duarte

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