バーゼルⅢの衝撃 大山剛著

バーゼル�の衝撃 大山剛著

未曾有のグローバル金融危機に対応して、新たな国際金融規制ルール「バーゼルⅢ」(新BIS規制)が策定され、2012年末より導入される。

今回の震源地は「北大西洋地域」であり、日本の金融システムはほぼ健全さを維持していたにもかかわらず、再発防止のためと、英米主導で身勝手な問題の普遍化を強いられている。

影響はまず「所要自己資本の質と水準」で表われる。邦銀も、実質で現行の5倍相当の資本が求められる。即座の対応は難しく、資産の圧縮、つまり「貸し渋り」をせざるをえなくなりそうだ。

日本の金融の未来像からすれば、金融規制の単純化、裁量余地の最小化、リスクスコープの拡大などにも真剣に対応しなければ、金融立国の道はさらに遠のくことになる。

バンカーなら誰もが知っておくべき新規制の内容理解に加え、戦略なき政府・当局に導かれる悲哀が伝わってくる1冊だ。

東洋経済新報社 2520円

    

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 「米国会社四季報」で読み解くアメリカ優良企業
  • 「コミュ力」は鍛えられる!
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
企業の成長に最も大切なものは<br>新浪剛史氏インタビュー

社員を追い詰めながら業績をひねり出すのではなく、「まずは理念の共有」が新浪流。ローソンから移って5年目、サントリーホールディングスの舵を取る辣腕経営者が、米ビーム社統合でも貫かれた「社員を大事にする経営」の神髄を語る。