小野薬品工業は東北、関東の一部で営業停止だが、今期業績への影響は軽微【震災関連速報】
小野薬品工業は、東日本巨大地震の発生後は北関東と東北の一部で営業を停止した。ただ生産、物流拠点については平常通りの作業を行っており、東京電力管内の計画停電には、影響を最小限に食い止める対応策を講じる計画だ。今2011年3月期業績について「現在精査中だが震災の影響は軽微にとどまる見込み」(小野薬品工業)としている。
宮城・仙台支店管轄の一部地域(宮城県と福島県)、栃木・北関東支店管轄の茨城県北部では、社員は原則自宅待機か支店内での待機として営業活動を停止している。また仙台支店傘下の福島・郡山営業所、北関東支店傘下の茨城・水戸営業所は、地震でテナント入居しているビルへの立ち入りができなくなったことからいずれも閉鎖した。当該地域での営業再開は今のところ未定だ。
一方、生産拠点のフジヤマ工場(静岡・富士宮市)、城東工場(大阪・城東区)は施設や設備機器の損傷はなく、中央物流センター(兵庫・西宮市)、東日本物流センター(埼玉・戸田)においても平常通りの作業を行っている。主要医薬製品については、多少のバラツキはあるものの、3カ月程度の在庫を確保している。
計画停電対象地域には、フジヤマ工場と東日本物流センターがある。フジヤマ工場は計画停電の実施状況に合わせて稼働日、稼働時間を組み合わせるなど、柔軟な対応で製品供給に支障が出ないようにする。物流センターについても停電にあわせた就業体制として、円滑な入出庫作業を実現する構えだ。
(鶴見 昌憲 =東洋経済オンライン)
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