SHEIN、アメリカで「パクリ」訴訟が続発する事情 大半の訴訟で和解決着、早期解決を優先か

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ファッションEC「SHEIN(シーイン)」をめぐっては、国内外でデザイン盗用などの疑惑が相次ぐ。事業規模がグローバルに拡大するにつれて、コンプライアンスやESG(環境・社会・企業統治)など企業の社会的責任への対応を求める声が強まっている。

左がスティーブンソン氏のアート作品、右がシーインの商品(訴状より抜粋)

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「(シーインのビジネスモデルは)オリジナル作品を創作する独立したアーティストやデザイナーの権利と利益を故意に侵害することを前提としている」

アメリカ・フロリダ州で活動するアーティスト、マギー・スティーブンソン氏は、シーインの運営会社やアメリカ現地法人を相手取り、1億ドル(約130億円)の損害賠償を求めた裁判の訴状の中でこう訴えた。

訴状によると、スティーブンソン氏は「One is good, more is better」と題したアート作品を制作。2019年にウェブサイト上で公表し、原画を19~300ドルで販売していた。それをシーインが盗用してプリントした作品を1枚当たり4ドルで許可なく販売し、著作権を侵害されたとしている。

シーインはコピー品を「額縁なしの抽象模様の壁絵」という説明で販売。しかも作品から作者のサインを削除し、パッケージに自社のブランドロゴを入れることで作品の著作権者であると偽ったと原告側は主張している。裁判は現在も係争中だ。

アメリカで抱える訴訟は数十件以上

有名ブランドも訴訟に次々と踏み切っている。日本でも人気があるイギリスのシューズブランド「ドクターマーチン」はその一つだ。

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