日本ケミコンは国内4工場の操業停止受け、海外10拠点で緊急増産、設備投資前倒しも【震災関連速報】

日本ケミコンは国内4工場の操業停止受け、海外10拠点で緊急増産、設備投資前倒しも【震災関連速報】

アルミ電解コンデンサーの世界首位級メーカー、日本ケミコンは東日本大震災の影響により被災地域の4工場で操業停止が続いていることを受けて、海外10拠点で緊急増産に乗り出した。併せて海外工場での設備投資を前倒しで実行する。
 
 震災直後から操業を停止しているのは以下の4拠点。

・高萩工場(茨城県高萩市安良川字下ノ内)・・アルミ電解コンデンサーの生産材料であるアルミ箔を生産
・ケミコン宮城(宮城県大崎市田尻沼部字加良屋敷)・・高付加価値品である大容量品の導電性アルミ電解コンデンサーや小型品の組立を行う
・ケミコン精機の仙台工場(宮城県岩沼市吹上)・・国内工場向けに生産機械を製作
・ケミコン福島(福島県西白河郡矢吹町丸の内)・・大型品を生産

このうち高萩工場では電力が復旧しておらず操業再開の見通しはまだ立っていない。また、残る3工場については電力は復旧し、損傷箇所の安全点検や修復も順調に進んでいるが、水道インフラが回復していないため、操業を停止している状態だ。

国内の生産能力は、北関東や東北地方にすべて集約されている。今回の被災によって国内の生産能力は大打撃を受けた格好だ。特にケミコン福島はマザー工場として自動車や産業機械向けの大型コンデンサーの一大生産拠点であったことから操業停止による供給能力低下は避けられそうもない。

日本ケミコンは、これら東北・北関東4工場の生産不足分を、海外拠点の緊急増産によって補いたい考えだ。ただ詳細について会社側は明らかにしていない。

また今後は、関東、東北地域で計画停電が断続的に実施されると見込まれることなどを受けて、日本ケミコンは、海外拠点の生産能力の大幅増強を決定。それに伴い今2011年3月期に100億円としていた設備投資計画を上乗せする。具体的な金額については会社側は公表していない。

(伊藤 崇浩 =東洋経済オンライン)

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