花王は東日本3工場が操業再開。紙おむつの需要急増受け、愛媛工場で増産急ぐ【震災関連速報】
日用品大手、花王は東日本大震災の影響で東北・関東の4工場が稼働を停止していたが、鹿島工場を除いた3工場は復旧へと動き始めている。掃除用品を生産する酒田工場(山形県酒田市)、洗剤・柔軟剤の川崎工場(神奈川県川崎市)は18日、稼働を再開した。
紙おむつなど紙加工品の栃木工場(栃木県芳賀郡)も、20日から一部で再稼働を始めた。ただ、紙おむつは消費者の買い占めにより、店頭では品薄状態となっている。都内ドラッグストアでは「通常の2~3倍の売上高」という店舗もある。このような状況下、栃木工場だけでは需要に応じきれないため、愛媛工場(愛媛県西条市)の生産を増やしすことで対応を急いでいる。
工業用化学材料の鹿島工場(茨城県神栖市)のみ、操業停止が続いている。津波による冠水や倒壊は周辺地域のインフラまで被害をもたらし、物流や社員の移動に支障が出ている。依然として、工場内の設備の点検作業の段階で、操業開始には時間がかかりそうだ。
(島田 知穂 =東洋経済オンライン)
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