ニコンは被災8拠点すべてが3月中に稼働再開へ、栃木ニコンはすでに復旧【震災関連速報】
ニコンは22日、東日本大震災の影響で操業停止に追い込まれた8拠点が、3月中にすべて再開できる見通しとなったことを明らかにした。
交換レンズを生産する栃木ニコン(栃木県大田原市実取)は比較的被害が小さかったこともあり、18日からいち早く操業を開始。ハイスペックデジタルカメラのボディを生産する仙台ニコン(宮城県名取市田高字原)は、建物にヒビが発生するなどの被害が出たが、3月中に復旧する見込みだ。半導体・液晶露光装置のユニットを手がける宮城ニコンプレシジョン(宮城県刈田郡蔵王町)も、3月中に稼働しそうだ。
また、栃木ニコンプレシジョン(栃木県大田原市実取)、ニコン水戸製作所(茨城県水戸市元石川町)、黒羽ニコン(栃木県大田原市黒羽向町)、那須ニコン(栃木県那須烏山市興野)、ニコン・トリンブルの蔵王製作所(宮城県刈田郡蔵王町)についても、23日には再開する。
ニコンの各工場は、もともと震災による建物の損壊が軽微だったため、電気などのインフラが復旧すれば、設備の安全などを確認したうえで、再稼働する見通しだった。今後も計画停電や部品調達の状況により、フル生産ができない懸念は残るが、そもそも一眼レフボディの9割はタイ工場で生産している。地震の影響で業績が大きく押し下げられることは考えにくい。
(梅咲 恵司 =東洋経済オンライン)
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