片倉工業は収益力高い医薬品事業の2工場が操業停止中、再開は1カ月以内の復旧再開見込【震災関連速報】

片倉工業は収益力高い医薬品事業の2工場が操業停止中、再開は1カ月以内の復旧再開見込【震災関連速報】

片倉工業は東日本大震災の影響で、収益柱の一つである医薬品事業の生産工場が停止している。同事業の生産拠点は福島県福島市、宮城県黒川郡大和町の2拠点あるが、電気、ガス、水道などインフラが復旧しておらず、11日の震災発生時から操業が停止したままだという。

ただ2工場とも内陸で津波の被害はなく建物の倒壊など大きな被害は確認されていない。各種インフラが機能し始めた今週から、工場内設備の点検に入り、早期操業再開を目指す方針だ。なお、医薬品は在庫が1カ月分超あり、しばらく生産が停止しても出荷は可能な状態という。2工場の操業再開も1カ月以内をメドに可能な見通しで、業績への影響は限定的と見られる。

なお、会社は今2011年12月期についてを、売上高496億円(前期比0.1%増)、営業利益21億円(同100.2%増)と大幅増益になると想定している。前10年12月期に臨床試験段階に移行した新薬の臨床試験費用がなくなることなどで、研究開発費が8.7億円減少するうえ、4月に不採算事業でカイコからタンパク質を生産する生物科学研究部門を売却し収益性が改善するためだ。

「東洋経済オンライン」でも投資減等で会社想定の達成は可能と判断する。今後、震災の影響が長引き医薬品事業の工場の生産遅れや、もう一つの収益柱である商業施設等のデベロッパー事業で、消費の大幅減で家賃減少が進む懸念はあるものの、現状では表記の通り予想する。

(鈴木良英 =東洋経済オンライン)

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