富士フイルムの超高級小型デジカメ「X100」は初回受注3万台、ただ生産拠点が被災し、増産遅れる懸念【震災関連速報】

富士フイルムの超高級小型デジカメ「X100」は初回受注3万台、ただ生産拠点が被災し、増産遅れる懸念【震災関連速報】

富士フイルムが3月5日に発売した超高級コンパクトデジカメ「FinePix X100」。販売価格13万円前後という異例とも言える価格設定で、発売後の動向が注目されていたが、初回の受注は想定をはるかに上回る3万台だったことが明らかになった。

X100は重さ445グラムと小型軽量ながら、一眼レフと同じサイズのCMOS(相補型金属酸化膜半導体)を搭載。高画質にこだわるために、固定式で単焦点のレンズを採用し、ズーム機能もない。ユーザーは手軽に持ち運びしながら、ボケ味のある写真が楽しめる。

富士フイルムは年間販売目標を初年度10万台としていたが、「日本を中心に、欧米や中国、韓国など世界中から想定をはるかに上回る3万台の注文が押し寄せた」(広報部)という。そのため、生産が注文に追いつかず、現在は小売店店頭で品切れの状態だ。

同社は増産体制を急ピッチで整えていたが、東日本大震災の影響で、その対応が遅れる可能性が出てきた。X100を生産しているグループ会社の富士フイルムデジタルテクノ(宮城県黒川郡大和町)に、建物損傷などの被害が発生した。建物は壊滅的な状況ではなく、23日から一部再開するようだ。

なお、富士フイルム全体の地震被害は、限定的なものになりそうだ。足柄(神奈川県)や小田原(神奈川県)などの主力工場は、従来通り稼働中。富士宮(静岡県)は15日夜に襲った地震により、一部天井が落下するなどの被害が発生したが、16日以降に順次復旧している。同社は発電設備を持つため、これにより計画停電の影響も補える。

(梅咲 恵司 =東洋経済オンライン)

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