キヤノンはデジカメの国内3拠点がすべて操業停止、コンデンサーなどの調達が滞る【震災関連速報】
キヤノンはデジタルカメラを生産する国内3拠点のすべての操業を停止している。東日本大震災により、コンデンサーなど電子部品の調達が滞っているためだ。
一眼レフやコンパクトカメラを生産する大分キヤノン(大分県国東市)は「16日から3日間操業を停止する」としていたが、現在も操業は止まっている(22日12時現在)。23日以降は未定。同じく、22日から停止している長崎キヤノン(長崎県波佐見町)は、23日と24日の稼働を見合わせる。
コンパクトカメラを手がける宮崎ダイシンキヤノン(長崎県児湯郡)も生産停止中。同社は「23日以降については、これから検討する」(広報)としている。
今回、供給が滞ったのはコンデンサーなどの電子部品。汎用品を複数社から調達していたが、調達先工場が被災したり、インフラ問題で物流が停滞している影響で、十分な数量を確保できていないようだ。キヤノンは主力工場の生産停止が長引けば、需要旺盛なデジタルカメラの生産に痛打となる。
(梅咲 恵司 =東洋経済オンライン)
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