リコーは宮城・登米の迫リコーを一部再開、一方で宮城・柴田の東北リコーは復旧メド立たず【震災関連速報】

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リコーは宮城・登米の迫リコーを一部再開、一方で宮城・柴田の東北リコーは復旧メド立たず【震災関連速報】

東日本巨大地震による影響で停止していたリコーの4生産拠点のうち、迫リコー(宮城県登米市迫町佐沼字北散田)が一部操業を再開した。

迫リコーはデジタル複合機の部品を生産する。今回の地震により建物の一部に損傷が発生したが、壊滅的な状況ではなく、電力供給の体制が整ったこともあり、生産を再開した。

操業停止中の他の拠点も、復旧に向けた動きを見せている。リコー光学(岩手県花巻市大畑)やリコープリンティングシステムズ(茨城県ひたちなか市武田)は、道路の損壊で社員の出社がままならなかった。が、ここにきて道路が整備され出したことで、社員も出社し始めた。23日には、全社員の出社を計画している。電力なども供給されている。

一方、印刷機や複写機の部品やトナーなどを生産する東北リコー(宮城県柴田郡柴田町中名生神明堂)は再開が遅れそうだ。水道やガスが止まったままの状況で、従業員約1000人のうち現在出社しているのは少人数にとどまる。23日からも全員出社は難しそう。生産停止が長引けば、リコーの主柱である印刷機や複写機本体への部品供給が滞る懸念がある。

尚、リコー厚木事業所(神奈川県厚木市)、リコーユニテクノ(埼玉県八潮市)、御殿場事業所(静岡県御殿場市)、沼津事業所(静岡県沼津市)は計画停電の影響を受けつつも、順調に操業している。

(梅咲 恵司 =東洋経済オンライン)

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