旭化成のDX強化はものづくりをどう変えるか 「2500人をデジタルプロ人材に」の大胆目標

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旭化成が、社員の5%をハイレベルなデジタル人材にすることを目指している。その背景には何があるのか。

旭化成の看板
旭化成は、DXによる競争力の向上を目論んでいる(記者撮影)

総合化学大手の旭化成が、急ピッチでDX(デジタル技術による業務変革)の強化を進めている。2024年度までに海外を含む全グループ社員の5%を、高いレベルで業務にデジタルを活用できる「デジタルプロフェッショナル人材」にする計画で、育成に力を注ぐ。

昨今、日本でDXの重視を掲げる企業は珍しくはない。ただ、ここまでの目標を掲げるのは異例だ。旭化成は素材、住宅、ヘルスケアを3本柱とし、直接的にはIT関係の事業を持たない。それでもDXに全力投球する背景と、先進的に取り組むフロントランナーゆえの悩みを探った。

ボルトの締め付け音を学習

「ギィーッ」。へーベルハウスなどのブランドでおなじみの住宅事業では、住宅の骨組みでボルトを締めるときの機械音をデジタルデータ化し分析することで、事業改善に成功した。

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