コンビニ弁当製造のわらべや日洋は子会社の福島工場が20日から操業再開【震災関連速報】
セブン‐イレブン向けのコンビニ弁当などを製造するわらべや日洋は、東日本大震災直後から生産停止が続いている福島県の子会社工場が、20日に操業再開となる見通しだ。
震災直後に操業を止めたのは子会社であるわらべや福島(福島県郡山市喜久田町字双又)。地震による揺れで床や天井が破壊され、設備の一部に不具合が生じた。ただ、復旧作業は急速に進められ、早期に生産が再開する見込みだ。
セブン-イレブン自体は、東北地域の店舗約600店が休業に追いやられている。が、わらべや日洋の東北地域での供給エリアは福島県止まり。被害が深刻な宮城県や岩手県はもとから供給範囲外だ。わらべや日洋の担当者によれば「もともと福島県内でも約1万店舗ある中で我々が供給しているのは2~3%」だという。そのため、今回の震災によるダメージは予想より小さい。
逆に、供給の主力である関東圏では連日フル稼働状態。震災の影響による食糧不足を懸念して首都圏で「買いだめ」などが続き、わらべや日洋の受注は通常の2~3割増しになっている。
ただ、今後は関東・東北地方における計画停電が長引いた場合、生産計画に狂いが生じたる懸念もある。主原料のコメの調達先が東北に集中している事も懸念材料となる。
(張 子渓 =東洋経済オンライン)
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