ホンダが生産休止を23日まで延長、影響の長期化が懸念【震災関連速報】
ホンダは18日、東日本大震災の影響により今月20日までと決定していた国内工場における自動車生産の休止を、同23日まで延長すると発表した。被災地域にある部品調達先のサプライヤーの一部で復旧が手間取っていることが響いている。
生産停止を延長するのは狭山工場(埼玉県狭山市)、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)、熊本製作所(熊本県菊池郡)のすべての完成車工場。現時点で生産再開の見通しは立っておらず、影響の長期化も懸念される。
ネックになっているのは部品調達だ。ホンダは今回の地震や津波で被災した東北地方に約110社の一次サプライヤー(部品メーカー)を抱えており、中には復旧のメドが立っていないメーカーもあるという。
一部には「ホンダ系のサプライヤーは東北に拠点が少なく、早期に生産開始できるのではないか」(ホンダ系大手サプライヤー)との声もあったが、2次、3次メーカーとなると把握すら難しい状況もある。自動車は2万~3万点の部品から成り立っており、「1点でも欠けると生産ができない」(ホンダ)。物流の問題もあり、生産開始までには時間がかかりそうだ。
(並木 厚憲 =東洋経済オンライン)
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