――カジュアルな服装ですね。
2022年初の全社向けの社長就任あいさつからこの格好だ。2社の統合に当たって、A+BをABにするのではなく、A’やB’にする気もなく、Xを作る。変革のメッセージをどう伝えるか考えて、まずはカジュアルでショックを与えようと。
旧日立化成との統合によるシナジー
――樹脂など中間材料を作る昭和電工と、それらを混ぜて半導体材料などを提供する日立化成(現昭和電工マテリアルズ)が統合しました。どのようなシナジーがありますか。
粉や液で売っていると原価がわかるので、原価プラスアルファの値段しかつけられなかった。ところが、旧日立化成の製品が保証しているのは機能であり、レシピや原価を公開しているわけではないので、付加価値が取りやすい。
(旧日立化成が得意とする)半導体産業は、バリューチェーン全体が金持ちで、顧客も儲かっている。そのため「おまえの原価はいくらだろう」と厳しく値切ってこない。



















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