ピックルスコーポの福島と宮城の工場設備に破損。一方で関東圏の工場はフル稼働【震災関連速報】

拡大
縮小
ピックルスコーポの福島と宮城の工場設備に破損。一方で関東圏の工場はフル稼働【震災関連速報】

漬物最大手、ピックルスコーポレーションは東日本大震災の影響で、福島工場(福島県本宮市荒井青田原)と宮城ファクトリー(宮城県加美郡加美町字雁原)の操業停止状態が続いている。

2工場とも工場設備が一部破損するなどの被害が出たが、現在は修復されている。ただ、現地では電力が復旧しておらず、地震直後から操業は停止したままだ。

一方、震災で被害のなかった関東圏の所沢工場(埼玉県入間郡)、大宮ファクトリー(埼玉県北足立郡)、千葉工場(千葉県八街市)、湘南ファクトリー(神奈川県平塚市)では、首都圏の「買いだめ」などによる物不足で一時的に発注数が増えており、稼働時間も延長してフル生産にあたっている。

現時点で地震による業績への影響は軽微だと予想できる。ただ、主原料の白菜の調達先が茨城や長野など、震災のあった地域に密集している事が懸念材料にある。ピックルスの広報担当は「一部の原料が入手困難になっているのに加え、異常な需要の反動減も心配。風評も出てきている」として先行きが不透明な現状に不安を隠せない。

(写真は被災前の宮城ファクトリー)

(張 子渓 =東洋経済オンライン)

 

 

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT