
(写真:阿部モノ/PIXTA)
ウクライナ危機の長期化により、国内でも安全保障への意識が高まっている。「今日のウクライナは明日の日本」なのだろうか。第2次世界大戦終結以降の世界平和が崩れつつある中、危機管理に向けて1つの視点を提供したい。
未知の世界へ戦略的に対応するときに参考になる方法として、アナロジー(類推)がある。それは「2つの物事に共通点があることを認めたうえで、一方の物事にみられるもう1つの性質が他方にもあるだろうと推論すること」(『日本大百科全書』)である。
安保にも有効なアナロジー
ウクライナと日本の共通点に注目すると、それは、価値観が異なる核保有国と隣接し、自国は核を保有せずに、単独では抑止力を発揮できないことであろう。
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