名港海運は仙台港壊滅で東北方面の自動車輸送業務が停止。復旧メドは不透明【震災関連速報】
名古屋港を本拠とする港湾運送大手、名港海運は、仙台港に近接する仙台営業所(宮城県仙台市宮城野区)が東日本大震災に伴う津波の被害に遭い、業務停止を強いられている。
同営業所は、名古屋港からフェリーで仙台港に輸送した自動車を東北地方に配送する協力運送会社・三陸運輸(本社・宮城県塩釜市)に引き継ぐ拠点だが、地震後に押し寄せた津波で事務所のOA機器や営業車等が水浸し状態になった。営業所員2人は津波到達前に間一髪で避難し、無事を確認できたが、事務所が機能停止に陥ったため仙台市内の高台にある社宅を仮事務所として見舞いに回るなど、顧客フォローに当たっている。
仙台港が壊滅的な打撃を受けた結果、営業所復旧のメドは立っていない。東京電力の計画停電が東京支店など関東拠点の社員の出退社や業務に影響を及ぼすのも懸念材料。ただ会社幹部は「むしろ国内製造業の生産に支障が出て輸出量が減ることが何より心配される」と話している。
(内田 史信 =東洋経済オンライン)
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