FOREVER21、日本の請負人が語った再上陸の裏側 アダストリア社長「現地化は絶対条件だった」

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全4回の特集「ブランドの新・覇者 ABGの正体」の第3回。2023年春に再上陸するフォーエバー21の日本事業を手がけるアダストリア。本国との交渉の経緯、日本での商品や出店戦略について木村治社長に聞いた。

来春に再上陸することが決まったFOREVER21。本国の直営で展開していた以前とは、商品や出店戦略は大きく変わる見通しだ。写真は2019年(編集部撮影)

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アメリカのファストファッションチェーン「FOREVER21(フォーエバー21)」が、再び日本に戻ってくる。
本国での経営破綻を受け、2019年に日本から完全撤退したフォーエバー21。その後にアメリカのファンド、オーセンティック・ブランズ・グループ(以下、ABG)が買収し、ブランド再建を進めてきた。
再上陸に当たって日本での商品企画や店舗運営を担うのが、カジュアルブランド「グローバルワーク」や「ニコアンド」などを展開するアパレル大手、アダストリアだ。ABG社から日本のマスターライセンス権を取得した伊藤忠とサブライセンス契約を締結。2023年春に大阪の「ららぽーと門真」に1号店を開業する。
本国直営で日本事業を展開していた過去のフォーエバー21とは、商品や店舗の展開手法はがらりと変わる見通しだ。再上陸を手がけることを決めた裏側で、ABGとどんな交渉があったのか。アダストリアの木村治社長を直撃した。

ローカライズできたら面白いと考えた

――フォーエバー21の日本再上陸を手がけることになりました。決め手は何だったのでしょうか。

1年ほど前に、ある人からこの(日本展開を手がける)話をいただいて興味を持った。そのときは恐らく、伊藤忠が国内のライセンスを持つという話も決まっていなかった。

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