全4回の特集「ブランドの新・覇者 ABGの正体」の第4回。フォーエバー21などを傘下に持つアメリカのファンド・ABGにとって、過去最大級の買収となったリーボック。日本の事業パートナーはABG流の再生手法をどう見るのか。
1990年代のスニーカーブームを牽引した、イギリス発祥のスポーツブランド「Reebok(リーボック)」。親会社だったドイツのアディダス社の下で業績不振が続き、2022年3月にアメリカのファンド、オーセンティック・ブランズ・グループ(以下、ABG)が買収した。
アディダスが直営で展開していた日本事業は、ABGから国内のマスターライセンスを取得した伊藤忠商事と、靴のEC(ネット通販)モールを運営するロコンドが承継した。合弁会社を設立し、2022年10月からロコンドのECモールで商品販売を開始している。
低迷が続いた名門ブランドを、国内でどう復活させるのか。そして事業パートナーから見た、ABG流の再生手法とは。ロコンドの田中裕輔社長に聞いた。
マーケティングと商品両軸で見直していく
――リーボックの日本事業の展開を始めました。アディダスジャパン時代から、何を変えるのでしょうか。
マーケティングと商品の見直しが肝になる。これまではリーボックのマーケティングにかける投資が少なかった。アディダスにとってはやはりアディダスがいちばん大事で、リーボックは2番目。(アディダス本社のある)ドイツから遠い日本は、市場としての優先順位も低かった。
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