薬王堂は岩手県、宮城県の9店舗が再開困難。営業店舗も品薄状態【震災関連速報】
岩手県を地盤とする独立系ドラッグストアの薬王堂は16日、東日本大震災の被害状況について明らかにした。同社によると、全130店中、岩手県、宮城県の9店で地震や津波による建物損壊、浸水等の甚大な被害が生じており、営業再開は困難だという。
閉鎖しているのは、岩手県の6店(宮古磯鶏、岩手山田、岩手大槌、釜石鵜住居、大船渡須崎、高田)、宮城県の3店(気仙沼鹿折、気仙沼赤岩、宮城志津川)で、いずれも地震、津波被害の大きかった地域。立ち入り禁止区域だったり、通信が遮断されていたりするため、従業員の安否含め詳細な情報はまだ判明していないという。
営業を行う121店舗でも、相次ぐ余震による商品の散乱や停電の影響で店頭だけで販売しているケースもある。全体的に品薄状態が続く中、食料品や乾電池、カセットコンロのガスボンベなどがとりわけ売れている。また粉ミルク、おむつなど乳幼児用品や女性の生理用品などのニーズも大きいという。
同社は東北地方に集中展開しており、岩手県65、宮城県27、青森県18、秋田県17、山形県3の店舗網を持つ。物流センターは岩手県矢巾町の本社隣に構えるが、地震による被害は生じていない。
(風間 直樹 =東洋経済オンライン)
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